2022年
H803mm×W1000mm
UP&COMING ARTIST AWARD
優秀賞受賞作品
この作品は、コロナ禍の新しい日常となった現代を行き交う人々を描いたドローイングをベースにしています。
ドローイングを繰り返すうちに、線と面の重なりから「知恵の実」のような形が生まれました。「知恵の実」はアダムとイブが食べてしまい、人類に死という終末をもたらしたと言われています。
「知恵の実」の味を知るからこそ、私たちは終末まで生き抜かなければならない。それは、私たちの日常生活がどのように変化しても変わりません。
また、これまで街を描いていると、通勤や通学など、多くの人が同じような日常を繰り返しているように見えましたが、コロナ禍により、改めて平和な日常を繰り返せることの素晴らしさを実感しました。
このような思いから、今、ウィズコロナの新しい日常を生き抜いている人々がいる、という存在証明のような作品を作りたいと思いました。この朧げな道の先に、新しいエデンがあることを信じて。